最終更新日:2026年6月23日
🎉 2026年6月9日 一般署名 1,000筆到達 🎉
ご賛同・拡散にご協力いただいた皆様、ありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。
一般署名(Change.org)
目標の50万筆は、フリーランス・中小企業経営者等約1,500万人の3.5%として設定しています。
税理士署名
目標の3,000名は、日本の税理士約8万人の3.5%として設定しています。
飲食料品のみを対象としたゼロ税率の導入は、租税の三原則である中立・簡素に明確に反しています。社会経済に多大な混乱と不利益をもたらすものであるため、実務および制度設計の観点から下記の通り強く反対を表明します。
ほとんど全ての事業者が物価高騰で経営が圧迫されており、価格転嫁に大変な苦悩をしています。このような状況下で、飲食料品の販売のみをゼロ税率とし、10%の価格優位性を与えることは、特定の産業のみを優遇することであり税の中立性に反します。
特に、内食と外食では価格差が広がり、政府が税制を通して「外食から内食へ誘導する」というメッセージを発信することにつながります。この結果「外食産業」に大きなダメージを及ぼすことになります。
どの事業者も苦しい中「食料品の消費税率ゼロ」により飲食料品の販売をする事業者のみを優遇し、その隣接業界にダメージを与えることは許されません。
多くの小規模事業者は消費税に関わる事務負担軽減のため、簡易課税、インボイスの経過措置、小規模事業者の消費税免税の制度を利用しています。これらの制度を利用する飲食料品の販売を行う事業者はゼロ税率の恩恵を受けることはできません。むしろ逆に仕入れや経費にかかる消費税を負担することとなり、ゼロ税率導入前よりも負担が大きくなり経営を圧迫します。
このために、これらの事業者は仕入等の消費税還付を受けるために原則課税の方法を検討することになります。原則課税は、インボイスの有無、複数税率、外国企業への支払い消費税の対応など、経理担当社員がいない規模の事業者にとっては煩雑で正確な処理を行うことが困難な計算方法です。他の事業を兼業する事業者には、その計算はさらに一層困難なものとなります。
導入後3年を経過しようとするインボイス制度の理解ですら進んでいるとは言い難い現状で、これらの煩雑な消費税の業務を小規模な事業者に強いるだけの環境は整っていません。小規模な飲食料品の販売を行う事業者は、複雑な原則課税を導入するか、負担増加を受け入れるかの二者択一となります。
「食料品の消費税率ゼロ」は飲食料品の販売を行う小規模事業者にとって、受け入れられる制度的な土壌が整っていません。
ゼロ税率の導入は、消費税の還付申告の爆発的な増加につながります。
原則課税の増加により消費税申告の誤りが増加することに加え、現在の輸出免税制度がそうであるように、還付申告は不正(虚偽の還付請求)の温床となります。税務当局が食料品小売業者や 農家などからの数十万に及ぶと考えられるそれらの還付申告すべてを精査し、迅速に適正な還付を行うことは極めて困難であると考えられます。
税務当局は不正監視に行政能力が割かれ、還付が遅れることで事業者の資金繰りを圧迫することとなり、さらには行政手続、税務調査や指導が疎かになることとなると考えられます。
「食料品の消費税率ゼロ」は、消費税制に不正利用につながる大きな穴を生み出し、行政の効率性を大きく毀損することとなります。行政の混乱が進めば、日本の誇るべき税務の信頼性は崩壊しかねません。
このように、特定の品目の消費税率のみを下げる「食料品の消費税率ゼロ」は、様々な問題を抱えています。これらの問題を解決することは極めて簡単です。
「やらなければいい」だけです。
私たちは「食料品の消費税率ゼロ」の撤回を求めます。
以上の署名本文について、賛同していただける様々な方の声を集め、然るべきところに届けたいと思います。ご協力をどうぞお願いいたします。
賛同いただいている税理士の皆様(WEBへの許可をいただいた方のみ・敬称略)
2026年6月9日
🎉 一般署名(Change.org)1,000筆到達
多くの皆様のご賛同・拡散により、一般署名の署名数が1,000筆に達しました。引き続き目標達成に向けて活動を継続してまいります。
2026年6月3日
全国の各税理士会へ署名・アンケート・要望書を送付
***税理士会会長 *** 様
東京税理士会渋谷支部の三村雄一と申します。私は「食料品消費税ゼロ」の政策に反対すべく署名運動及び、税理士の声を集めるべくアンケート活動を行っております。(添付資料をご覧ください)
「食料品消費税ゼロ」は、中小零細事業者及び税務署の規制対応コスト(原則課税や複数税率対応のコスト、価格転嫁対応等)の観点で大きな問題があると考えております。しかし報道などを見ていても、実務を担う現場の規制対応コストについての議論が小さいように感じています。
2026年6月3日の報道では来年4月より導入が検討されているとされていますが、レジの対応だけでなく免税事業者や簡易課税の事業者が原則課税に即時対応することは大半の事業者には不可能です。
また、「食料品消費税ゼロ」や「給付付き税額控除」が事業者に与える影響について、税制が決まってしまう前に、判断材料として事業者や消費者の皆さんにも実務現場の実情を理解していただく必要性を強く感じています。各当事者の規制対応コストについて周知し、十分に議論の俎上に挙げていただく必要があります。
以上のことから、下記に2点を要望いたします。
・「食料品消費税ゼロ」について、税制改正大綱等が決まる前に、税理士法第49条の11の建議や答申を通して、意見を改めて伝えていただくこと。
・「食料品消費税ゼロ」について、事業者(や税務行政を担う税務署)の負担の実態について、メディアや各種媒体を通じて広く事業者や消費者への広報活動を行っていただくこと。
我々税理士が「独立した公正な立場において、申告納税制度の理念にそつて、納税義務者の信頼にこたえ、租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図る」ためには、税制がすべての当事者にとって十分に対応可能であるものでなければなりません。実務家としての立場から実施された際にどのような影響があるかを発信することが大変に重要です。
なお、添付の署名及びアンケートには貴会の会員からも多く声を頂戴しております。潜在的にはより多くの声もあるものと思います。ご検討をお願いいたします。
2026年3月20日
社会保障国民会議の有識者に署名を送付
2026年5月16日
5分で聴く「税金なんて大ッキライ」ラジオ【税理士インタビュー①】三村雄一先生に聞く!「食料品の消費税率ゼロ」反対の署名・アンケート、始めた理由は?現況も聞いてみた本署名・アンケート活動の発起人である三村雄一税理士へのインタビュー。「食料品の消費税率ゼロ」に反対する署名・アンケートを始めた理由や、活動の現況についてお話ししています。
2026年4月15日
税理士新聞 第1877号
「税理士が署名運動展開 消費税減税の撤廃求める」として本署名活動が紹介されました。
出典:税法学 573号
複数税率導入時において日本の消費税が「単一税率と高い効率性をもつ理想的な付加価値税」として導入されるに至った経緯から、税のあり方について言及されている論文です。
出典:IMF eLIBRARY 1988年
IMFは、食料品の零税率化に対し以下の理由から批判的な見解を示しています。
①公平性:富裕層ほど絶対的な支出額が多く、減税の恩恵をより多く受けるため、低所得者対策としての効率が悪い 。
②不完全な免税:生産過程の肥料や燃料などへの課税分が、最終的な食料品価格に「隠れた税」として残り続ける 。
③税基盤の浸食:免税対象の拡大は、財源確保のために外食などの他産業に高い税率を強いるという経済的歪みを生む 。
④事務負担:還付手続きの複雑化や、境界線の曖昧な食品の定義を巡る不毛な法的紛争を招き、社会的なコストを増大させる 。
出典:大和総研 2026年1月
家計負担への影響を試算すると、世帯あたり年8.8万円軽減される。一方、個人消費の喚起効果は0.5兆円(GDP押し上げ効果は0.3兆円)程度にとどまる見込み。需要の価格弾力性が低い(必需品である)品目を対象とした減税のため、年間4.8兆円という巨額の財政支出が必要な割に、経済効果は限定的となりそうだ。
三村雄一税理士事務所
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